元警察本部警察官が教えます!

元警察本部警察官の管理人が警察についてあれこれ書いています。他にも法律、裁判、福祉等についても少々!

逮捕されたら何をするの? どうなるの?

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1、逮捕

 犯罪を犯し、逮捕の要件を満たした者は逮捕されます。

 

 逮捕とは、犯人(=被疑者)の身柄を強制的に拘束する行為です。

 

 そのため、

「警察が犯人を検挙した・捕まえた」

と言った場合、必ずしも逮捕したとは限りません。

 

 検挙とは、要は警察が犯人を捕まえる事を指します。

 

 しかし、検挙には逮捕以外にも、在宅取り調べや交通取り締まり等のような手段もあります。

 

 つまり、逮捕とは、検挙の種類の一つでしかありません。

 そして逮捕は、検挙の種類の中でも最も強烈な手段で、犯人の人権を大きく侵害してでも拘束しないと行けない時に行う検挙方法なんですね。

 

 

2、逮捕は犯人の人権を侵害する

「犯人なんだから、捕まえるために人権侵害くらいしても良くない?」

と考える人もいるかもしれません。

 しかし、そう考えてしまうと物凄く軽微な違反者の人権も侵害して良い事になってしまいます。

 

「交通違反者に対しても人権を侵害して逮捕しますか?」

「道端に落ちている1円を貰ってしまった人・子供も逮捕しますか?」

「ゴミ出しの時間を守らない人も逮捕しますか?」

「自転車でお喋りしながら運転している人を逮捕しますか?」

 

犯人なんだから、人権侵害しても良いじゃんと考える場合は、

「このような軽微なことでも逮捕しろよ!」

と言っているのと同じです。

 

 何でもかんでも逮捕して犯人の人権侵害を侵害しても良いとすると恐らく国民の生活が崩壊します。

 

 そこで、現行の法律では、

「例え犯人だとしても、何でもかんでも人権侵害して良いとは考えない!」

わけですね。

 

 あくまでも身柄を拘束しないと逃げられてしまうとか、その犯人を拘束しないと周辺住民に不安が募る等の場合に身柄を拘束する、人権侵害をするようにしているわけですね。

 

 

3、逮捕後の話

 さて、検挙と逮捕の関係性について話してきましたが、次に逮捕後の話に入っていきます。

 恐らく多くの人はここからの話をあまり知らないと思います。

 私も警察官になるまでは全く知りませんでした。

 

 多くの国民は

【逮捕=解決・終了】

と感覚的に思っています。

 

 しかし、全然違います。

 むしろ警察的には

「逮捕後からが本番」

と言うくらいに忙しくなります。

 

 

4、現行犯逮捕の場合

 逮捕は前もって逮捕令状を発行しておき、それに基づいて逮捕する通常逮捕と言う方法が基本となります。

 しかし、現行犯逮捕と言う逮捕方法では前もって逮捕令状がありません。

 

 目の前で突発的に発生した犯罪の犯人をその場で捕まえる逮捕だからです。

 そのため、現行犯逮捕だけ、逮捕後の動きが他の逮捕とは違ってきます。

 

 現行犯逮捕をした場合、直ちに逮捕令状の発行を受けないといけません。

【直ちに】

等の法律用語の意味は

 

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 を併せてお読みください。

 

 

 逮捕令状を請求するために、被害者や目撃者、逮捕者等からの供述調書を作成したり、逮捕状況の報告書や遺留品等の書類、犯人の過去の犯歴等の照会書類等々、大量の書類を作成します。

 これらを直ちに作成しないといけません。

 

 直ちにですので、手の空いている警察官皆で取り組みます。

 それでも数時間掛かります。

 

 私人が現行犯逮捕をすると、逮捕した人も警察に数時間拘束されるのはこの作業のためです。

 

 

5、逮捕~留置場

 ここからはどの逮捕でも共通の部分になります。

<弁解録取書の作成>

 逮捕された犯人から、

「何か言いたいことはないか?」

弁明を聞かなければなりません。

 

 この弁明も【直ちに】です。

 そのため、他の手続きよりも優先して行わなければならないことです。

 

 ニュースでも、逮捕直後の犯人の言っていることが報道されることがありますが、この弁解の内容を言っているのかと思います。

 

 

<犯人の所持品を調べる>

 犯人の所持品を調べます。

 凶器等を持っていたら大変ですし、留置場に持ち込める物は制限されていますからね。

 もっとも、凶器を持っているかどうかは、逮捕時その場で身体捜索をして調べているのが普通ですが。

 

 留置場にはひも状の物(ズボンのゴムや紐等)は持ち込めませんので、逮捕直後の身体捜索とは見ている物が違います。

 ひも状の物が持ち込めない理由は、犯人の自殺予防のためです。

 

 

<泊まる>

 犯人は諸々の細かい手続きやチェックが終わると、留置場で一晩過ごします。

 布団・毛布類は留置場の物を借りることになります。

 

 使いまわしですので、衛生的にどうなのか心配になってしまう感じの布団と毛布です。

 私は留置管理課経験がないため、実際の管理がどうなっているのかまでは知りません。

 

 なお、個室か、複数人部屋かはその犯人の立場や精神状況等によって変わってきます。

 元検察官とか、元警察官有名人等が犯人の場合は個室になるのが一般的です。 

 

 それは優遇しているのではなく、他の被疑者にバレると留置場内の治安が壊れるリスクがあるためです。

 

 ただし、元検察官や元警察官、有名人等でも複数人部屋になることがあります。

 それは自殺の可能性が高い精神状態の場合です。

 

 それなりの立場にあった者ですから、逮捕のショックが大きすぎる場合があります。

(犯罪を犯しているので自業自得ではあるんですけどね ^^;)

 

 留置場は犯人にキチンと裁判を受けさせ、生きて罪を償わせるまでの管理が仕事ですので、自殺されるわけにはいきません。

 

 そのため、留置場の治安が壊れるリスク犯人の自殺とを天秤に掛け、複数人部屋にすることもあるわけですね。

 

 

6、送検

 留置場で一晩過ごしたら翌朝検察庁に送検されます。

 送検、つまり検察庁に連れて行きます。

 それを一般的に新件護送と言います。

 

 護送手段は幾つかありますが、今回は省略します。

 

 検察庁に着くと、その都道府県内の昨日逮捕された犯人達が一ヶ所に集められています。

 検察庁内の留置施設に入れます。

 

 とても椅子が硬く、長時間座っていると体が痛くなります。

 都道府県によって違うかもしれませんが、警察官も硬い似たような椅子に座って検察官に呼ばれるのを待つので、警察官も辛いんです。

 

 そして、検察官から呼び出しがあるまで、ひたすら何時間も待ちます。

 呼び出しがあると、検察官からの取り調べが簡単にですが行われます。

 

 

7、裁判所へ行く

 検察官からの取り調べが終わると、再度検察庁内の留置施設に入れます。

 そして、今度は検察庁と隣接する裁判所からの呼び出しを待ちます。

 

 これも数時間掛かります。

 

 裁判所から呼び出しを受けると、徒歩で裁判所に行きます。

 裁判所と言っても法廷ではなく、個室です。

 そこで、裁判官から色々な質問をされます。

 

 それによって

◎、今後何日間留置場にて継続的に留置するか?

◎、どこの留置場に留置するか?

等の判断がされます。

 

 その際、

留置場の場所を誰に教えたいか?」

質問されます。

 

 そこで犯人本人が答えた住所地にだけ、裁判所から留置場所が記載された手紙が郵送されます。

 

 そのため、その手紙が届いていない人へ警察や検察官等から留置場所を教えることはありません。

 

 たまに

「友人や恋人が逮捕されたのですが、どこに留置されているか調べる方法はありますか?」

との質問を見ますが、その手紙が郵送された人に聞く以外には調べられません。

 

 

8、留置場へ

 裁判所での質問が終わり、その後拘留令状が発行されるまで待ちます。

 そこで、どの留置場に、何日間留置することになったかを読み上げて執行することになります。

 

 そこまで終わって初めて留置場に帰れます。

 昨晩泊まった留置場と同じ場所とは限りませんが。

 

 混み具合によりますが、ここまでで夕方になっています。

 早い時には午後2時ころには終わります。

 遅いと午後9時を超えます。

 

 もう一度言いますが、この間ずっと硬い椅子に座っているので体が痛いと思います。

 先ほども言ったように、それまでは護送している警察官も同じような椅子に座っているので、とても疲れます。

 

 

9、留置期間

 ここまでして、留置場に最大10日間留置されることになります。

 しかし、10日間では調べが終わらない時もあります。

 

 その場合は、再度同じ手続きを踏んで10日間延長してもらうことがあります。

 つまり最大20日間の留置ですね。

 

 細かい決まりの部分だけを見て

「最大23日間だ!」

と言う人もいますが、私は実務上の話で言っています。

 

 法的な決まりでそう出来たとしても、実務上は出来ませんので。

「決まりだから!」

だけで動いていたら検察官や裁判官に物凄く嫌われると思います。

 

 

 その期間を過ぎるときに検察官が

「裁判をするか?裁判をしないで釈放するか?」

を判断します。

 

 そこで、裁判をする(=起訴)と判断したら裁判の手続きに移行します。

 芸能人等が逮捕後に始めて報道陣の前に姿を見せる場面が報道されますが、それはこの裁判手続きに移行してからの話になります。

 

 裁判手続きに移行すると保釈金を支払うことで、保釈されることが可能になるためですね。

 

 

 そこで略式訴訟をすると判断したら、最終日に罰金等を支払うことで釈放となります。

 

 そこで、裁判をしない(=不起訴)と判断したらそのまま釈放となります。

 

 

10、最後に

 物凄くザックリですが、逮捕後の手続きを見てきました。

 

 ニュースではいつも

「○○が逮捕されました!」

なんて報道が常に流れていますが、その時には毎回このようなことが行われているんですね。

 

 是非

「逮捕=解決・終了」

ではなく、

「今日逮捕だから、今はこれをしてるんだな!」

まで考えられると、ニュースの見え方がまた少し違ってくるかもしれませんね。

 

 有名人が逮捕されてから10日、又は20日後

「保釈されるか?」

と見ることも出来ますしね。

 

 

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職業病色々。『新聞屋、交番、鑑識、介護』

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1、職業病

 本来の意味は、その職に就いているから罹患してしまう病気や症状等を指す言葉です。

 原子力関係施設の職員が被ばくするとか、ずっと立ったまま・座ったままの仕事で腰のヘルニアになる、芸能人や有名人がパニック障害になる等ですね。

 

 しかし、今回私が言っている職業病は、そのような意味合いではなく、

【その職業経験から来る癖、ついついやってしまうこと】

の俗語としての職業病です。

 

 なお、俗語の職業病は、同じ職を経験した者同士でも同じとは限りません。

 人による、個人差が大きく出ると思います。

 

 今回の職業病はあくまでも

【私の場合】

です。

 軽い気持ちでの読み物として読み進めていただけると良いと思います。

 

 

2、新聞屋経験者の職業病

  

 

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<新聞屋に気付く>

 新聞屋(新聞奨学生)経験があると、街中で新聞屋さんを多く見掛けます。

 配達中の新聞屋さんは勿論ですが、配達中じゃないプライベートで居る新聞屋さんであろう人物にも気付きます。

 

 それは乗っている自転車やバイク、服装などから気付きます。

 

 

<ポストの種類を見る>

 民家やアパート等のポストの種類をつい見てしまいます。

 

「それが何?」

と聞かれても、特に何もありませんが。

 

「ここは縦ポ(縦型ポスト)だな!」

「ここの集ポ(集合ポスト)は入れ難そうだな」

と見てしまいます。

 

 

<新聞の折り方を見る>

 ポストのタイプを見てしまうのに関係していますが、新聞屋さんはポストのタイプによって新聞の折り方を変えています。

 ドアに設置されている幅広なドアポストは二つ折り、普通のポストは三つ折り、縦長なポストは四つ折り等々ですね

 

 この折り方をついつい見てしまいます。

 施設等だとポストから新聞を出して、新聞屋経験がない人が折り直すことがあります。

 

 これがとても気になってしまうんですね。

 新聞はキレイに折れる方向が決まっています。

 多くの未経験者は逆に折り曲げているんですよね。

 

 新聞の社名、1面が外側になるように折るのは逆向きなんですね。

 

 

3、交番経験者の職業病

<自転車の施錠設備を見てしまう>

 走っている自転車の施錠設備があるかないかをつい見てしまいます。

 

 交番だと自転車に対して

「盗んだ自転車じゃないかな?」

と観察して、不審点があると職務質問をします。

 

 その際必ず見る部分が施錠設備の有無です。

 元々製品として備わっている施錠設備があるかないかです。

 交番やパトカー経験者だと、退職後でもそれをつい見てしまうんですね。

 

 この辺り職務質問の法的な分類や、何をしていたら一発で職質をされるのか?等に興味がある貴方はこちらも併せてお読み下さい。

 

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<交通違反を見つけてしまう>

 

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 携帯電話やシートベルト未装着、対向車がいるのにハイビームのまま、右左折方法違反等々。

 

 交番やパトカー経験があると交通取り締まりもします。

 

 その頃の癖としてどうしても車だけではなく運転手を見てしまうんですね。

 

 5キロ車の運転をしていれば1件以上は違反者を見つけてしまいます。

 これは恐らく現役時代よりも発見率が高いです。

 やはり多くの運転手さん達は警察を見ると隠すんですね。

 

 

4、鑑識官経験者の職業病

 

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<指紋を見る>

 つい指紋を見てしまいます。

 鑑識官の基本は何だかんだ言っても、結局指紋ですからね。

 

 基本的にどこでも見ます。

 例えば外食する際なら、お店の入口ドア、コップ、食器、テーブル、ガラス等々。

 

 特に目的はないのですが、手持無沙汰にしているとつい指紋を見てしまいます。

 場合によっては指紋の特徴点を探して、目視による指紋鑑定まで始めてしまいます。

 

 

<物の材質を見てしまう>

 これは人による部分が特に大きいかもしれませんが、私の場合は主にコップや食器の材質を見てしまいます。

 

 鑑識官は様々な材質の場所から事件に関係する資料を採取します。

 そして材質事に使う機材も、使う技術や方法も変えています。

 

 紙コップとガラスコップとでは、指紋を採取するための機材も、方法も違うと言うことですね。

 そのため、つい材質を見てしまうんです。

 

 

 

5、介護職経験者の職業病

 

<介護士に気付く>

 これは新聞屋の街中で気付くのと同じなので、省略します。

 

 

<認知症罹患者に気付く>

 街中でも、テレビでも、認知症が進行しているであろう高齢者が映っていると気付きます。

 

 それは表情だったり、言動だったりからです。

「具体的に何が、どう違うの?」

と聞かれてもそれはわかりません。

 

 感覚的に気付くと言う類のモノなので。

 

 これは病気に関するセンシティブな情報ですので、具体的に気付いたテレビでの対象者を言うのは控えておきます。

 

 

<高齢者を見てしまう>

 街中で歩いている高齢者や、高齢者を介助している人を見てしまいます。

 

 歩いている高齢者に対してはただ

「元気だなぁ~」

等と見るだけです。

 

 介助している人に対しては

「あの介助方法・声掛けはないでしょう!」

等と見てしまいます。

 

 付き添い歩行する際の立ち位置、段差のある場所の歩行介助、車椅子の押し方等々ですね。

 

「可哀想に」

と高齢者に同情してしまう場面が多々あります。

 

 私の場合は基本的に、

「介護をしている家族が大変」

と言う目線ではなく、

「下手で危険な介助の中生活させられている高齢者」

と言う目線で見てしまうことが多いです。

 

 この辺りは人による部分が特に大きいと思いますので、敢えてここでも【私の場合は】と強調しておきます。

 

 

<便を見てしまう>

 自分の便の臭いや色、硬さ等の変化にすぐ気付きます。

 

「あれ?今日は何か臭いが違うなぁ~いつも食べない物そんなに食べたっけかな?」

等と考えを巡らせてしまいます。

 

 仕事では、100名くらい皆が使い得るご利用者の共用トイレで、尿でも、便でも、残り香だけで直近で誰が入っていたか言い当てられますからね。

 

 

6、最後に

 記事を書いていて思ったことがあります。

 

【職業病って、普通の人では気付かなかったり、気にしていたらストレスになってしまうようなことを、ストレスなくやってしまうこと】

なのかもしれませんね。

 

 ポストの種類、新聞の折り方、自転車の鍵の有無、指紋の有無、材質確認、介助方法、便の状況・・・・

 

「こんなこと全部一々気にしていたら生きていけないよ!」

と言われそうですもんね。

 

 それら全部をストレスなく、自然にやっている私も、自身が経験したことのない接客業出身者

「あの店員の言動は・・・云々」

を聞いていると

「そんなこと気にしてお店を選んでいたら生きるの疲れない?」

と思いますからね。

 

 職業病って何か、凄いし、面白いですね。

 

 

 

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家族が亡くなると送られてくる脅迫文。お悔やみ情報を使った犯罪。

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1、お悔やみ情報

 人がなくなったら新聞に掲載してお知らせをする事が出来ます。

 特に地方紙では有名ですね。

 

 しかし、この情報を悪用しようとして、遺族に対して脅迫文が送られてくる犯罪が発生しているようです。

 

 そのため、どのような脅迫文かご紹介すると共に、犯人が主張している部分で明らかに変な部分を指摘します。

 

 そもそも変な部分が多すぎるので、明らかに異常に有り得ない部分だけにします。

 

 

 

2、脅迫文

突然の手紙、失礼いたします。
実は、お悔やみ欄を見て連絡させていただきました。
当方、荷物等を預かる、貸しスペースの仕事をしていますが、そちらのご主人様から預かった荷物【2005年~】がありました。
亡くなったのを知り、中を確認したところ、中身は違法なわいせつDVDでした。
子供の女性器がアップで写っている物で、完全に【児童ポルノ法違反】です。
亡くなったとはいえ、警察の捜査対象になると思います。
そこで奥様にお手紙を差し上げたのですが、この児童ポルノ法違反DVDをこちらで処分し、無かった事にするか、警察に届けてご主人の名誉を傷つけるか、選んでください、と言う話です。


奥さんにいいますと、エッチなDVDをこっそりと預ける男の人は、たくさん居るのです。
ですが、児童ポルノが、今は別格に罪が重たく、警察やマスコミがうるさいのです。
DVDは内々に処分される事をお勧めします。

所で、ご主人の預かった荷物の利用料金は、解約時に精算することになっていまして、14年分で168000円です。
168000円を払ってすっぱり忘れるか、警察に介入させるかですね。。。


※入金口座 楽天銀行 サルサ支店 支店番号207 口座番号3123391
口座名義人 マツオ クニハル
この手紙が届いてから、銀行の3営業日以内に入金お願いします。
168000円の入金の確認が出来次第DVDは処分します。
取れない場合は、この違法DVDを警察に提出します。

【追伸】この手紙は脅迫文ではありません、その点宜しくです。

本人が亡くなっているとはいえ、利用料金を踏み倒さないでくださいね。
私の住所や素性を明かしていませんが、私も違法性を問われるためです、ご了承を。

お問い合わせメールアドレス jr8myk@outlook.jp

メールでの問い合わせのみ受付で、35000円の入金が必要です。
35000円入金しメールを頂いた方のみ対応します。

それでは、宜しくお願い致します。

 

 

 

3、変な部分

<ご主人様>

 これは二重敬語ですね。

 天皇、皇族、神仏に対して使う敬語と言われています。

 そのため、一般人に二重敬語を使うと失礼と言われています。

 

 もっとも、本来の意味から離れ、間違った意味で市民権を得た言葉も数多くありますので、その一つと考えれば必ずしも間違いとも言えない部分はありますが。

 

 

<子供の女性器がアップで映っている>

 実はこの部分もかなり違和感があります。

 何故スペースの貸主がDVDの中身を知っているのか?と言うことです。

 

 通常は

「DVDがあるな」

で終わりです。

 

 わざわざ中身まで確認する貸主はいません。

 違法DVDは通常パッケージは付いていませんので、中身を確認しないと分からないはずですなので、明らかに貸主は中身を見たと言うことが言えます。

 

 これは貸しスペース業者として、とても異常な事だと思います。

 

 

<この手紙は脅迫文ではありません。>

 罪状を決めるのは法であって、貸しスペースの貸主ではありません。

 その点、法に照らすとこの文章は脅迫文です。

 

「警察に通報されたくなければ」

この文言を提示することによって、何か不当な行為を要求する行為は脅迫になるとの判例が存在しています。

 

 だから、相手が脅迫じゃないと言おうと、これは立派な脅迫文です。

 

 送り主は

「詐欺のつもり」

とか甘い考えをしているのかもしれませんが、列記とした脅迫文です。

 

 ちなみに、これは脅迫だけではなく、そのことによって不当な支払いを要求しているので、罪状としては強要未遂罪です。

 3年以下の懲役。

 罰金刑がなく、懲役のみなので重い犯罪です。

 

 

<その点よろしくです。踏み倒さないでくださいね>

 これは普通に文章として違和感がありますよね。

 今まで慣れない丁寧な言葉を使っている感じの文章から、急に不躾な軽い言葉になるのは明らかに変ですよね。

 

 恐らく言葉が出てこなかったのかと思います。

 そこでつい、素が出てしまったのか、それともわざと教養のない若者を演じているのか。

 どちらにしてもこんな有り得ない文章を信じる必要はありません。

 

 

<メールでの問い合わせのみ受付>

 そもそもメールでしか連絡が取れないなんてことは有り得ません。

 

 この部分、本当に何か反応があるのか気になったので、捨てアドレスでお問い合わせしてみました。

 犯人から反応が返ってきたら、その内容を追記したいと思います。

 

 

 

4、最後に

 振り込め詐欺もそうですが、基本的に騙そうとしている文章は素人が作っているので、異常に変な部分がたぶんにあります。

 

 少しでも

「ん?」

と思ったら詐欺だと疑って下さい。

 

 

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特別記事! 飲酒運転時のアルコール検査を軽くする方法

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1、飲酒運転

 飲酒運転とは、酒気帯び運転と酒酔い運転の2種類を総合した呼び方です。

 その違反となる状態や刑罰、どんな犯罪と同等の罪なのか?等、その詳細に関してはこちらの記事をお読みください。

 www.policefuta.work

 

 

2、アルコール検査

 飲酒運転の違反を捕まえるときにアルコール検査をします。

 呼気内のアルコール濃度を測るんですね。

 

 これについて、ネットで

【アルコール検査を軽くする方法】

等と検索する人が多いようです。

 

 これは別に自身が飲酒運転する人だけが検索するとは限りませんが、気になる人が相当数いると言う事かと思います。

 

 そんなに気になるなら、今回はこのブログのこの記事だけで特別に、元警察官がこのアルコール検査で数値が低く出る方法をお教えします。

 その方法と手順です。

 

 

3、飲酒運転時のアルコール検査を軽くする方法

<うがいをする>

 うがいをする前と、うがいをした後で数値は雲泥の差です。

 口腔内にアルコール分が残っていると物凄く高い値が出てしまうんですね。

 そのため、かならずうがいはしましょう!

 

 アルコール検査はあくまでも呼気内の濃度を測るものですので、口腔内のアルコール分はうがいをして吐き出してして問題ありません。

 

 

<息は一気に吐き出す>

 風船に呼気を入れる検査も、アルコールチェッカーを使う検査も、どちらでも沢山空気を吸って、一気に吐き出しましょう。

 

 肺の空気を全部一度に吐き出すつもりで、一気に吐き出します。

 噂話で、

「小刻みに、ふっ、ふっ、ふっ、と表面の息だけを出した方が値が低くなる」

なんて方法も紹介されていますが、あれはです。

 

 交通機動隊の知人が実際に実証実験を行い、一気に息を吐き切った方がかなり数値は低くなることを証明しています。

 

 

 

4、こんな裏技教えて良いの?

「そんな情報教えちゃって良いの?」

「通報しました」

なんて言い出す人がいそうですが、別に問題ありません。

 

 何故なら、この方法は警察官がアルコール検査を行う際に、普通に行っている方法だからです。

 つまり、警察官は最初からアルコールの数値が出来るだけ低く出るよう指示して検査しているんです。

 

 アルコールの数値が低く出る方法で検査しても規定量を超えていると言うことは言い逃れが出来ない状況と言うことです。

 

 警察官が飲酒検問を行う際は、その先の裁判まで意識しています。

 裁判で確実に罪に問うためには、警察官側の自分達に有利な方法ではなく、違反者に有利な方法で行うんですね。

 

 だから、このアルコールの数値が低く出る方法は教えても問題ありませんし、拡散し、周知してもらっても何の問題もないんですね。

 

 

6、最後に

 他にも

「アルコール成分のある食べ物を警察官の目の前で食べろ!」

とか

「警察官の目の前で酒を飲め」

とか飲酒運転で捕まらないマニュアルみたいな記事を見かけます。

 

 昔はともかく、今はその方法は通用しません。

 素直に規定通り、警察官が支持してくる通りの方法に従うのが一番自身の身のためになりますよ。

 

 そもそもの話として、今は飲酒運転の罪とは、業務上過失致死罪や死体遺棄罪等、人の命が失われた事件と同等の犯罪ですからね。

 それは冒頭でも紹介したこちらの記事を見て下さい。

 

www.policefuta.work

 

 

 

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飲酒運転とは?もう一度キチンと見直そう!

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1、飲酒運転

 年末年始、夏場と飲酒運転が増え、それに伴う悲惨な事件も多く報道されます。

 しかし、飲酒運転とは具体的に何でしょうか?

 今回は、

「飲酒運転とは何か?」

を知ってもらいたいと思います。

 

 

 

2、飲酒運転とは?

 飲酒運転とは字の如く、お酒を飲んで車を運転することです。

 ちなみに、自動車だけではなく、自転車も飲酒運転は犯罪ですので、【車】としています。

 

 しかし、違反となる飲酒運転行為を指す場合、これではまだ50点です。

 違反となる飲酒運転には2種類あるからです。

 犯罪となる飲酒運転を見て行きましょう。

 

 

 

3、酒気帯び運転

 一般的に飲酒運転と言うと、これを指すと思います。

 呼気のアルコール濃度が0.15ミリグラム以上の状態で運転する違反です。

 

 

 酔いの状態は関係ありませんので、アルコールに強いとか、弱いとかは関係ありません。

 どれだけお酒を飲んだかに影響を受けるだけです。

 

 罰則としては、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

 これだけではイマイチどの程度重大なことか分からない人がいますので基準をお教えします。

 

 犯罪で懲役3年以上は緊急逮捕が出来る程度に重罪です。

 同じレベルの犯罪を言うなら

◎、不法侵入

◎、死体遺棄

◎、死体損壊

等と同等です。

 

 

 

4、酒酔い運転

 こちらはあまりピンと来ない人もいるかもしれません。

 

 先ほどは【酒気帯び(しゅきおび)】なので、少し違います。

 こちらは【酒酔い(さけよい)】です。

 しかしこれも字の如くです。

 

 お酒に酔った状態で運転していた場合の違反です。

 こちらは酒気帯び運転と違い、飲酒したアルコールの量は関係ありません。

 いわゆる酒いに強い、酒に弱いで判断する違反です。

 そのため、ほとんどお酒を飲んでいなくても酒酔い運転になり得ます。

 

 逆に、沢山お酒を飲んでいても酒酔い運転にならない場合もあります。

 この酒酔い運転の罰則は 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金

 酒気帯びよりも更に重い犯罪です。

 

 酒に酔って正常に運転出来ない状態で車を運転していると言うことでとても危険だからですね。

 同等の犯罪を上げるなら

◎、業務上過失致死傷罪

◎、児童買春関係(児童に売春をさせる等)

◎、収賄、横領

等と同等の犯罪になります。

 

 酒によって運転するだけで、事故を起こしていなくても、人が死んでいるような重い犯罪と同等の罪だと言うことです。

 

 それほど危険な行為だと言うことですね。

 もし周囲で

「大丈夫だよ、警察に見つからなきゃ良いんだから」

と運転しようとしている知人がいたら、

「この人殺し!」

と言ってやって下さい。

 

 事故を起こさなくても、運転するだけで人が死んでいる犯罪と同等の罪なのですから。

 

 

5、最後に

 いかがでしたか?

 普段

【飲酒運転】

と一言で言っていても案外細かいことは知らなかったりするものですよね。

 

 そしてその行為は普段テレビ等で見掛ける死体遺棄等の犯罪や、未成年者に売春をさせていた裏組織の人間と同等のことをしている重罪だと言うことを是非知っておいて欲しいと思います。

 

 飲酒運転をしたり、容認するような人にはもう、テレビを見て

「うわ、この犯人変態!気持ち悪い」

と言う資格はないと言うことですね。

 

 警察の検問時にアルコール検査をしますが、アルコール検査で数値を低く出す方法が存在しています。

 その方法をお教えしますので、こちらの記事も併せてお読みください。

 

 なお、飲酒運転を推奨や黙認する意図は一切ありません。

 むしろこの方法を知ることで、逃れる事は出来ないと思って下さい。

  

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【記事の紹介・拡散について】

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  本記事は無断でも紹介可な記事です。

 

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 これからも宜しくお願いします。

上司に見捨てられる新人社員。警察は不動産会社の新人を捕まえる事が多い事実。

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1、犯罪をやらされる不動産業の新人

 件名の通りです。

 最近ではキチンとした不動産業者が増えたので、検挙も減りましたが、それでもまだ不動産業に就職した新人は、警察に検挙される可能性が極めて高く成り得ます。

 

 就職も決まり、喜んでいる新社会人も多いでしょうから、注意して欲しいと思い記事を書きます。

 

 親御さんも折角お子さんの就職が決まり、一安心のところ早々に警察から

「お子さんを捕まえました」

との連絡は受けたくないですよね?

 

 そのため、是非読んで注意して下さい。

 

 なお、【注意】とは、その場面になった時に

「逃げろ」

と言うことではなく、

「その行為は犯罪なのでやるな!」

と言う意味です。

 

 

 

2、新人は捨て駒にされる

 では何で検挙されるのか?

 当然不動産業だからって理由で検挙されるわけではありません。

 

 何かしらの犯罪を行うから検挙されるんです。

 

 その犯罪は、屋外広告物条例違反です。

 条例名からもわかるように要は、無断で看板等を設置する行為です。

 

 貴方も街中で不動産関係の看板、ポスター、カラーコーンにポスターが貼ってある物等を見掛けた経験はありませんか?

 

 あれらの設置行為のことです。

 街中に放置されているあれらは、基本的に全部犯罪です。

 それを新人は知らない人が多いんです。

 

 そして、設置している最中に警察が通りかかると当然警察は職質をします。

 しかし、先輩は犯罪だと知っているので、警察が声を掛ける頃にはもう逃げてその場に居ません。

 

 その場には犯罪だとは思っていない新人だけが取り残されて検挙されるんです。

 

 4月、5月はこのケースの検挙がとても増えます。

 警察も

「また新人が置き去りにされてるよ」

と同情することもあるほどです。

 

 広告物を街中に掲載する場合は、キチンと許可を取り、使用料を支払って、決まった期間だけ設置しなければなりません。

 

 それをしない広告物は基本的に全て犯罪だと思って下さい。

 

 ちなみに、電柱等の公的な物ではなく、私人のフェンスや塀等に無断で設置すると、犯罪だけではなく損害賠償も受け得ます!

 

 

 

3、会社に命令されたらどうする?

 まずはキチンと正式な許可を取っている広告なのか確認を取って下さい。

 キチンと許可を取っている広告物なら犯罪ではありませんので、問題ありません。

 

 キチンと許可を取っている広告物には【必ず】許可証、又は許可印が押されています。

 

 自治体によって書式は多少違いますが、このような許可証です。

 そして、広告物には掲載場所等の指定もされるので、どこに、どのような設置方法で許可を取っているのかもキチンと確認しましょう。

 

 それが曖昧なら許可を取っていない可能性がありますので、疑う必要があります。

 

 

 もし許可を取っていない広告物を街中に掲載するよう命令された場合は、断って下さい。

 

 「犯罪行為は行えません」

とハッキリと言いましょう。

 

 これが上司個人

「俺も新人の時にはやったんだからお前もやれ!」

のような会社の意思に関係ない勝手な命令の類なら会社に報告しましょう。

 

 犯罪の教唆(きょうさ)行為、又は強要行為で、その命令も犯罪になり得ます。

 

 

 会社からの職場命令なら、犯罪が常態化しているブラック企業ですので、辞めることも考えましょう。

 

 これは

「社会人として直ぐ辞めるのはどうなの?」

と思われることを悩む必要はありません。

 

 そのまま続けると言うことは

「貴方の人生を、犯罪集団に捧げますか?」

と言うことです。

 

 犯罪を組織として強要してくるような会社は辞めることも覚悟しましょう。

 犯罪から足を洗うようなモノですから、短期退職しても恥ずかしいことではありません。

 

 

4、最後に

 いかがでしたか?

 この情報から分かるように、これから不動産業に就職を考えている人は、街中の違法広告の会社名を確認しておくのも良いと思います。

 

 その会社に就職したら違法行為をやらされる可能性があると言うことですからね。

 

 最近は少なくなりましたが、大手不動産もまだ違法看板をたまに見掛けます。

 

 会社自体はキチンと手続きを行う方針で対策していても、支店等の末端ではまだまだ悪習が残っていると言うことですね。

 

 是非このことは知っておいて下さい。

 

 この捨て駒にされた場合、会社は貴方の事を守ってくれませんからね。

 

「新人が個人の判断で勝手にやっただけだと思います」

くらいの事を平気で言われますよ!

 

 最後に一つだけ。

 この記事を読んで、今の不動産業者全て、業界全体の雰囲気がこのような体質だと思わないで下さいね!

 

 あくまでも一部の不動産業者がこのように新人を捨て駒のように扱っていると言う注意喚起です!

 

 

 

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 これからも宜しくお願いします。

【女性にもAEDを使って欲しい問題】これってかなり難しい問題です。

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※ 本記事は兄弟サイトである

kaigofuta.com

に移転、又は違った観点から記事を作成する可能性があります。

 

 兄弟サイトも宜しく願いします。

 

 

 

1、女性にもAEDを問題

 

 貴方は意識不明になった女性にAEDがあまり使われていない現状をご存知でしょうか?

 

 その理由は公然と女性の上半身をはだけさせないといけないためです。

 

 処置者する者が男性だと、相手が女性では抵抗感が強いからです。

 

 処置者する者が女性だと、AEDを使うこと自体を躊躇し消極的なためです。

 

 意識不明状態で、脳への酸素が送られていない状態では、分・秒単位で後遺症の有無や命に関わります。

 

 しかし、倒れたのが女性というだけの理由で、処置することの出来る人が近くにいても、AEDがあっても処置されずに救急車が来るのを待たれることが多いんですね。

 

 そのことにより重篤な後遺症が残るケースがあるようです。

 これが

【女性にもAEDを使って欲しい問題】

ですね。

 

 

 

2、処置をしない理由

 男性が倒れている女性に対して処置をしたがらない理由。

 それは勿論抵抗があるからです。

 

 抵抗感は様々です。

 純粋に女性の服をめくると言う行為自体に抵抗があります。

 

 しかし、命を救うと言う状態なら、そのくらいの抵抗感は越えられる人がほとんどだと思います。

 

 しかし、それでもその抵抗を越えられない男性が多いのが現状です。

 そのため、恐らく一番の問題は性的な観点が絡んでくるからです。

 

 後に

「性犯罪だ!」

と訴えられたり、訴えられなくても言われるだけでも嫌ですからね。

 

「そんなリスクを負うくらいなら関わらない」

 このように考える男性が多いわけです。

 

 

 

3、女性の意見に対する男性の意見

<男性は不信感を持っている>

 この問題に対して、当の女性側の意見としては

「命を救ってくれた人に対して性的なこととして文句は言わない」

このような意見が多いように感じます。

 

 しかし、それを聞いても男性側は信用しきれません。

 何故か?

 

 それは、今まで散々と痴漢冤罪問題のような、何もしていない男性が性的な罪に問われる時代を長く経てきてしまっているからですね。

 

 痴漢冤罪に関しては別に女性が悪いわけではなく、本当に痴漢をしている男性と騒ぎたてる周囲に問題が有るだけだと思いますが。

 

 しかし、女性にAEDを使ってもらう問題において、痴漢冤罪で誰が悪いとか関係ありません。

 現実問題として、そのように不信感を持っている男性が多いと言うのが現実として考慮しないといけない部分です。

 

 

<男性は普段から不満を持っている>

 更に、罪に問われなくても、男性は普段から女性に対して不満を持っていることが多いです。

 

 それは何かと性的な部分に関して

「女性は笑って済まされることが多く問題なくて、何で男性はダメで犯罪と言われないといけないんだ」

のような部分ですね。

 

 具体例を上げるなら、女性は男子トイレに入っても逮捕されない事が多いので、男性が女性トイレに入ったら一発逮捕。

 

「そんなの当たり前じゃん」

と感じる人も多いかと思いますが、男性はこのような部分に結構不満を持っている人が多かったりします。

 

 最近問題視された女性専用車両へ男性が乗り込んだところ無理矢理追い出されたトラブルもその不満感情が爆発して発生したトラブルだと思います。

 

 

  痴漢冤罪に結びつく思考だと

「何もしていなくても捕まる世の中。下手に手を出したら負け」

と考える思考も理解は出来ます。

 

 

「人命のためなんだからそんな事言ってるな!倒れている女性をお前の家族だと思っても同じことが言えるのか?」

このような意見を、助ける選択をする男性からは見受けられます。

 

 しかし、私としては

「では、正義感によって罪に問われたり、風評被害を受けた場合に、その風評被害を受けた家族の身になった考えは出来ますか?」

とも思います。

 

 私は実際に何人か見ていますが、日本では風評被害なんて特に酷いですからね。

 外出どころか、まず今までの生活は出来なくなります。

 

 今の日本での風評被害は、自分と自分の家族の穏やかなこれからの生活を捨てる覚悟と言うレベルです。

 

「それだけのリスクを負ってでも手を出せ」

と他の人達に強く言えますか?

 それによって何か生じた場合の責任を貴方が負えますか?

 

 その後のトラブルやその男性家族の生活等にまで責任が負えないなら他人に強要すべきではありません。

 

 現実問題として、穏やかな生活を捨てなければならなくなる可能性がゼロではない以上はそこまでの責任は感じる必要があると思います。

 

 違法になるかどうかだけが穏やかな生活を壊す要因とは限らないのですから。

 

 

 

4、専門家等の見解

<まず罪には問われない>

「救命のためなら、肌を露出させたり、触れても罪に問われることはない。」

 法律には違法性阻却事由と言うものがあります。

 

 本来は犯罪行為なのですが、例外的に罪に問わないとする事柄のことです。

 主に3種類

◎、正当防衛

◎、緊急避難

◎、正当行為

です。

 

 正当防衛は聞いたことが有るかと思います。

 正当防衛に関してはこちらの記事を併せてお読みください。

 

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 今回の救命のために女性の上半身をはだけさせて、必要な限りで触れる行為は正当行為に該当すると思いますので、罪には問われる事はまずない。

 

 そのような事だと思います。

 私もこれに関しては同意です。

 

 ただし、法的に罪に問われないと言っているだけで、風評被害やその場で

「この変態野郎が!」

と言われない保証はされていませんけどね。

 

 

<金属は外す>

 更に、AEDは金属類は外さないといけません。

 AEDを使う時には、パットの間にある金属は外さないといけません。

 金属に電気が走り、火傷をしてしまうためです。

 

「女性の上半身を完全に裸にする必要はない。」

とのことですが、女性下着にはワイヤーが入っていると言われています。

 

「それは金属ではないのでしょうか?」

と言う疑問は残ります。

 

 男性はその辺りわからないので、普通は

「金属はダメ」

と言われていれば外すと思いますが、どうなんでしょうね。

 

 そういった部分にまでキチンと踏み入った啓発は必要だと思います。

 もっとも、そこまで踏み入った啓発活動をすると、救命講習への男性の参加率は落ちる可能性があると思いますが。

 

 

 

5、責任を問われなくなってからの問題

 ここまでは主にネット上の声を紹介してきました。

 ここからは私個人の勝手な見解です。

 

 確かに確実に罪に問われず、風評被害にも遭わない世の中になれば男性側としては女性に対してもAEDが使いやすくなると思います。

 

 それは処置をされる女性側にも良い事だと思います。

 しかし、私が問題視する部分はそのようになってから湧いて出てくる”ある男性達”です。

 

 それは、救命時における性目的の男性達です。

 

「救命の場面では罪に問わないし、罵声も受けない」

と言う事は、逆を返すと性目的の男性にとっては、合法的に性目的で女性の裸を見て、触れる事が出来る場面と言うことになります。

 

 処置に慣れない振りをして性的な行為をするなんて事くらい、性目的の男性なら考えます。

 

 現時点ではあくまでも

「命を救ってくれるなら」

と言う善意の男性に対しての感情として、女性は

「問題ない」

と意見されていると思います。

 

 しかし、意識を失っている女性に対して救命措置を名目に体が目的の男性が寄ってきたらどうですか?

 

 それでも

「問題ない」

ですか?

 

「何を捻くれた妄想を言っているんだ」

との声が聞こえてきそうですが、そのような男性って居るんですよ。

 

 申し訳ありませんが、経歴上性犯罪等の重罪に関しては多く扱ってきているので、この記事を読んでいる貴方よりはその辺り詳しいです。

 

 机上の理論ではなく、実務の話として性犯罪者とも性犯罪被害者とも、多く接してきているので。

 

 男性の性欲とはそのようなモノです。

 女性では理解できない部分は多いと思いますが、そのような輩は確実に居ます。

 

 男性でも理解出来ない部分は多いと思いますが、性癖とはそのようなモノですので、そのような輩は確実に居ます。

 

 

 

6、対策

 私は女性にAEDを使うこと否定派ではありませんので、別に普及を阻害したいわけではありません。

 

 しかし、

「正義感が強い人の善意が損をし、踏みにじられるくらいならやる必要はない」

とは思っています。

 

 そして、容認し過ぎるとそこそこ高い確率で性目的の男性が湧いて出てくる事も考える必要はあると言っているだけです。

 

 ではどうしたら良いのか?

 現状、特に女性が倒れることが多い場面はスポーツ大会等のようです。

 

 それなら、その際には必ず事前の同意書等を取っておくことではないでしょうか。

 

 意識を消失した場合には、救命処置として男性に上半身を裸にされ、肌に触れられる可能性があることを承諾してもらうわけですね。

 

 必ずしも処置に入る男性が慣れている手際の良い人とは限りません。

 

 パニックになり、必要ない部分に触れてしまう可能性もありますので、そのことも認識した上での同意ですね。

 

 現状としては、

「それに同意できないなら大会には参加出来ない」

くらいのことをする必要があると思います。

 

 そのくらいのことをしないで、ただの善意だけに頼り切るのは些か無責任過ぎると思います。

 

 

 

7、最後に

「基本的に女性は親しい男性以外に対しては警戒心が働く。壁を作る」

と言われています。

 

 これは現在では男性側も同じです。

「基本的に男性は親しい女性以外に対しては警戒心が働く。無関係な女性には近くに立たれるのも怖い」

わけです。

 

 近くに立たれるだけで

「冤罪で人生が終わるのは嫌だ」

くらいにまで頭では考えます。

 

 近くに立たれるだけでそのくらいまで考えてしまい恐怖心を持つ今の男性。

 

 それが、いきなり女性の上半身を裸にして、触れるって、綺麗事抜きにして本当にいきなり躊躇なく出来ると思いますか?

 

 私は難しいと思いますが。

 

 躊躇なく出来る人は救命関係に最初から興味がある人か、人の善意を何も疑う必要がない、綺麗事だけ、又は机上の理論だけを見て生きてこられた人くらいかと思います。

 

 私の感想・意見の話なので、貴方が同意してくれるかどうかは知りませんが、最低でも人を手放しで信じられるほど人の表面ばかりを見る生き方をしてきていないもので。

 

 

 

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