柔道の黒帯。初段の強さ、取得方法、昇段審査の内容。
- 1 柔道
- 2、柔道の黒帯とは?
- 3、黒帯の強さ
- 4、受験条件
- 5、試合審査
- 6、形審査
- 7、記述審査
- 8、各連盟による審査重視部分の違い
- <試合重視>
- <形重視>
- 9、黒帯を手に入れる
- 10、黒帯の刺繍
- 11、最後に
- 【記事の紹介・拡散について】
1 柔道
東京オリンピックに向けてのカウントダウンボードも設置されたようですし、中学校の体育の授業で柔道が義務化されて久しいですよね。
テレビでもハナワさんの息子3兄弟の柔道が人気だったりします。
好き嫌い、望む望まないに関係なく、柔道はある程度注目される部分かと思います。
更に海外の人からすると
【日本人=柔道経験者】
と言うイメージは強いようです。
そこで、今回は柔道の黒帯について、
◎ 強さや凄さ
◎ 取得方法や年齢受験条件
◎ 黒帯を手に入れる方法
◎ 刺繍のオススメ
に至るまでご紹介していこうと思います!
日本人と言うだけで、色々と聞かれる機会も多くなるかもしれませんので、未経験者でも是非知っておいて下さい。
初段取得のために強くなる方法を知りたい貴方はこちらも併せてお読みください。
※ ただし、私が勝手に考える方法です!
2、柔道の黒帯とは?
そもそも黒帯とは何でしょうか?
それは柔道で初段~5段の者です。
柔道の場合
級はカラフルな帯
初段~5段は黒帯
6段~8段は紅白帯
9段~10段は赤帯
となっています。
概ね高校の柔道部の顧問とか、スポーツ少年団や自分の道場を持っている一番偉い先生は紅白帯の段位が多いです。
しかし、彼らの大半は黒帯を締めています。
理由は単純で、
「その方がカッコいいから」
だそうです。
3、黒帯の強さ
段位別に見ると一番選手として強い層が多いのは4段です。
国体やオリンピック、警察の特錬選手等は4段が大半です。
柔道は武道。
強さを求めるモノではなく、道・生き様を求めるモノなので、高段者に求められるのは強さよりも探求面・貢献面なんですね。
初段の強さはピンキリです。
後述する取得方法からもわかりますが、中学生でも取得可能です。
一方で高校の全国大会や国体に出る人でも初段の人はいます。
上を見るとキリがないので、初段を取得できるくらいの男子中学生の強さをご紹介しますね。
それは、柔道未経験者の成人男性では太刀打ちできないくらいの強さです。
腕力や体の出来が違う成人男性と100回戦って、95回くらい勝てる強さかと思います。
それでは、具体的に黒帯はどのように取得するのかの本題に入っていきます!
4、受験条件
柔道の段位も資格ですので、他の勉強系の資格等と同じように受験するために満たしていなければならない条件があります。
※ 稽古経験年数は公式試合の結果により変化します。
掲載年数は最長年数です。
【14歳以上、1年半以上の稽古経験】
これを見ればわかると思いますが、初段は中学生でも取得可能です。
そのため、初段の昇段審査会場には中学生が多くいます。
しかし、先述した黒帯の強さの通り、大人でも甘く見ていると痛い目をみますよ!
5、試合審査
昇段審査の試合審査で、累計5勝以上すること
累計ですので、一回で5勝しなくても大丈夫です。
つまり、過去に勝った分も積み重ねてオッケーと言うことです。
ほとんど中学生ですが、毎日何時間もミッチリ練習している中学生ですので、甘く見ると成人男性でも余裕で負けます。
逆に、貴方が中学生受験生なら関節技に注意しましょう。
昇段審査は少年ルールではありませんので、相手は関節技も普通に使ってきます。
6、形審査
試合審査に合格した者は次に形の審査を受けます。
投げの形の一部:9種類
女性は+柔の形
です。
しかし、左右の投げ&投げられる方もあるため、実質的に覚える所作は36個です。
形なので、その技を試合で使えるってだけでは落ちます。
なお、今回は初段について書いているので、形の数が少ないです。
二段以上になると更に技が大幅に増えます。
7、記述審査
柔道の精神等を論じる試験です。
ただし、この記述審査はまだ導入されたばかりで、講道館も
【記述審査を行うことができる】
くらいに留めているようです。
そのため、それほど浸透はしていないようです。
実施していない連盟もあります。
私も三段昇段時に一回受けただけです。
8、各連盟による審査重視部分の違い
ここまで紹介した昇段基準は、基準です。
つまり、各都道府県にある柔道連盟で変えても良いモノとなっています。
そのため、各都道府県によって重視している審査基準が違います。
「A県では何度受験しても落ち続けていたのに、B県では一発で楽勝だった」
なんてことも有り得ます。
その分かれる部分は大きく2つ。
試合重視か形重視かです。
私が知っている関東の連盟では試合重視が主流です。
<試合重視>
試合を重視と言っても、累積勝利数は3勝以上が主流です。
5勝以上としている連盟を私は知りません。
試合重視の場合は形は審査ではなく、講習となっているケースがほとんどです。
審査をするとしても、教えながら「やってみな!」とやらせる感じで、まず形で落ちることはありません。
<形重視>
形を重視しているのは、私が知っている関東の連盟では茨城県だけです。
茨城県柔道連盟の基準だと試合は1.5勝以上で合格です。
ただし累積は出来ません。
つまり、その場だけで1勝1分、又は3引き分け以上しないとダメです。
形の審査は試合審査合格者だけで行われますが、
「練習してきていない受験生は絶対に落ちます。キチンと準備してきた受験生の邪魔になるので、もう帰って下さい。」
と言われます。
別に練習してきていなくてもチャレンジは出来ますが、それで受験すると形はまず100%出来ません。
そのため練習をしていない状態で受験するとボロクソ怒られます。
形重視の連盟で昇段する場合には強さだけでは不可能ですので、形を指導出来る指導員に指導してもらうことが必須条件になります。
そのため当然、試合重視の連盟で昇段してきた有段者では形の指導は出来ません。
9、黒帯を手に入れる
昇段審査に合格すると早速黒帯を手に入れたいですよね?
黒帯は柔道着とセットでは売っていません。
スポーツ用品店で黒帯単品で購入します。
私の時代だと
安い黒帯
松勘:3000円
高い黒帯
ミズノ:1万円
くらいでした。
今はネットで調べると少し違ってきているようです。
安い帯:九桜 約1000円
|
高い黒帯:ミズノ 約2万1000円
|
この値段の差で丈夫さや厚み等に違いがあります。
私も安い黒帯から高い黒帯まで複数本持っていますが、安い黒帯だと早く色が褪せてカッコ良くなり、私は好きです。
【使用歴3年くらいの私の黒帯】 九櫻 製
【使用歴10年くらいの黒帯】 松勘 製
10、黒帯の刺繍
黒帯を選んだら次に悩むのが刺繍の色です。
ちなみに、刺繍内容は氏名だけにしましょう。
学校名やクラブ名を入れてしまうと、進学した後に使えなくなってしまいます。
黒帯は長く使い続けることで、年季が入り更にカッコ良くなっていくんですから。
個人的なオススメは橙色か赤色です。
私は上記2色に統一していますが、白色も有りかもしれません。
それ以外の色だと黒帯の黒が強すぎて見えなくなってしまうか、奇をてらい過ぎていて、カッコ良さをあまり感じません。
11、最後に
私は試合重視も形重視もどちらでも昇段していますが、形重視の方が会場の雰囲気はピリッとしていて、「試験!」って感じがしますね。
どうでしたか?
柔道そのものを知っていても、昇段の方法を知らない人は結構多かったのでは?と思います。
中学校で柔道を初めて経験する人も、警察官を目指している人も、是非初段を目指してみては?と思います。
初段から黒帯を身に着けられますので、級と段では雲泥の差です!
やっぱり「柔道やったことあります」と言っても、黒帯とそうじゃないのとではカッコ良さが全然違いますよね!
黒帯を取得し、その先、全国大会等を目指している場合は、こちらも併せて読んでいただくことをオススメします。
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これからも宜しくお願いします。