警察官として初めて受けた表彰。【覚醒剤犯の逮捕】
1、覚醒剤所持の男逮捕
警察官として私が初めて受けた表彰は、警察学校初任科を卒業し約1ヶ月後、覚せい剤を約3g、大麻約6gを所持していた男の逮捕でした。
覚せい剤は一回の使用量が約0.02g~0.1gなので、約3万回~15万回分を所持していたことになります。
大麻は一回の使用量が約0.1~0.5gなので、約12000回~6万回分を所持していたことになります。
※ 一回の使用量は個人差が大きいので幅広いです。
そのため、売人だった可能性があります。
所持量が多かったのは偶然で、当時その辺りは全くわからなかったため売人だったかどうかは知りません。
2、逮捕時の状況
万引きの通報でお店に行きました。
すると机の下で何かをしているような様子があり、何となく気になって見てみました。
すると注射針やパケ等をお店事務所の床に投げ捨てようとしているところでした。
私が見ていることに気付いていないのか、そのまま机下で投げ捨てました。
それで
「知らない。お店の物じゃないのか?」
等とゴネようとしましたが、捨てる場面を私が見ていましたので、言い逃れは出来ずに逮捕となりました。
その後は観念したのか、武力的な抵抗はありませんでした。
3、上司の不手際でガッカリな事態に
この事件で今思い出として蘇るのは、上司のある不手際騒動です。
この事件、警察学校卒業し立てで大物の逮捕なので、周囲は
「これは警察本部表彰は間違いなしだ」
と噂していました。
警察官生活をしていて、警察本部表彰なんて滅多に貰えるものではありません。
(警察人生約5年の間に沢山もらうことになりますが)
周囲からの声で気持ちも高まっていたそんなある時、表彰の打診を行う係の係長からこんな言葉を貰いました。
「本部に表彰の打診し忘れちゃった!警察署長表彰で許して。ごめん」
警察本部表彰と、警察署長表彰とでは雲泥の差です。
正直、警察署長表彰は日常的に貰え得ますし、貰っても嬉しいだけで何のメリットもありません。
一方の警察本部表彰は滅多に貰えませんし、昇進試験に加点が加わり得る等、特典もあります。
それを
「忘れてた。ゴメン」
ですからね。
先程も少し言ったように、その後何回も本部表彰や警察本部長表彰等を受けるので、今となってはただの笑い話で済みますが。
4、最後に
このような話に受容があるかわかりませんが、警察に興味がある人には
「自分も頑張ろう!」
と見てもらえればと思います。
気が向いたら、それ以外の表彰系も記事にするかもしれません。
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