警察の似顔絵捜査官になる具体的な方法。
- 1、「似顔絵捜査官になりたいんです」
- 2、似顔絵捜査官とは?
- <仕事内容>
- <所属>
- 3、似顔絵検定の取得方法
- <警察職員になる>
- <似顔絵専科に参加する>
- <似顔絵検定を取得する>
- 4、最後に
- 【記事の紹介・拡散について】
1、「似顔絵捜査官になりたいんです」
先日こんなことを質問されました。
「知人の子供が似顔絵を書くことが得意で、将来似顔絵捜査官になりたいと言っています。けれど、似顔絵捜査官になる方法がわからないんですが、知っていますか?」
と。
もちろん知っています。
グーグル等で検索すると具体的に似顔絵捜査官になる方法がヒットしないので、
「じゃあ需要は少ないかもしれないけど、私が書こう!」
と思い立ち、本記事を作成する次第です。
なお、都道府県によって扱い方が違うかもしれませんが、私は一県についてしか知りませんので、あらかじめご了承ください。
2、似顔絵捜査官とは?
<仕事内容>
よく交番の掲示板やテレビ等で指名手配犯の似顔絵がありますよね?
あの似顔絵を作成するのが似顔絵捜査官です。
何か写真や題材があって、それを模写するのではなく、顔の各部位の特徴を言葉で聞いただけで似顔絵を作成します。
普通に路上などでその人物の顔を見ながら似顔絵を書くのとは勝手が全く違います。
<所属>
所属は決まっていません。
警察職員(警察官、警察事務)なら誰でもなり得ます。
実は似顔絵捜査官とは、刑事課とか鑑識課とか、決まった部署の人間がなるものではなく、警察内部の似顔絵捜査官検定試験に合格した者がそう呼ばれているだけなんです。
そのため、交通課でも、交番でも、警務課でも、警察官ではない会計課の職員でも似顔絵捜査官になり得ます。
警察職員(警察官、警察事務)が内部検定である似顔絵検定に合格するだけで、似顔絵捜査官になります。
ただ検定を持っているだけなので、似顔絵作成に専従できるわけではありません。
キチンと別の本業の仕事があり、その合間で応援要請、言い方は悪いかもしれませんが、副業的に似顔絵を書くことになります。
3、似顔絵検定の取得方法
<警察職員になる>
先述の通り、似顔絵捜査官は警察職員の中で内部検定に合格した者を指しますので、警察官以外の一般公募はありません。
そのため、まず最初は警察職員にならなければなりません。
警察官だけではなく、警察事務員でも似顔絵捜査官になり得ます。
とはいえ、警察官が似顔絵捜査官になった方が重宝されますし、依頼要請は多くなります。
捜査をしている警察官としては、どうしても警察事務職に依頼するのは躊躇しますので。
警察官になるための採用試験対策は
を併せてお読み下さい。
<似顔絵専科に参加する>
警察では、専門的なスキルを磨くための専門教育制度があります。
それを専科(せんか)と呼びます。
パトカーや鑑識、術科指導員、刑事捜査、生活安全課、白バイ等々、沢山あります。
その中の一つに似顔絵捜査官の専科もあるんです。
専科は主に警察学校に入校して、通い、又は泊まり込みでミッチリ専門的な訓練を受けることになります。
似顔絵専科の募集は年に一回だったと思います。
この辺りは都道府県によって違うかもしれませんので参考程度で。
そして、応募出来るのは警察署内で希望者の中から選抜された1~2名だけです。
選抜されなければ、来年を待ちましょう。
<似顔絵検定を取得する>
専科を卒業する際に検定試験も行われることが多いです。
私は似顔絵捜査官に関しては、専科も、受験もしていないので、試験内容の細かい部分までは知りません。
しかし、知人には取得した人はいますし、警察本部時代は検定を取り仕切る、関係する部署にいましたので、少々知ってはいます。
(同じ部署と言うだけで、一切携わっていませんが)
試験は実践形式のようです。
目撃者から犯人について聞き出し、その文言だけで似顔絵を作成する。
そしてそれを評価してもらうようです。
つまり、似顔絵を書くスキルだけではダメと言うことです。
似顔絵や捜査について何も知らない素人から、必要な情報を聞き出す聴取スキルも必要だと言うことです。
だから似顔絵【捜査官】なんですよね。
もしも貴方が似顔絵捜査官に興味があるなら。
似顔絵捜査官になる方法を知りたくて私のところに辿りついたのであれば。
ただ模写するのではなく、
「顔は面長で、目は切れ長。口は横に大きく・・・」
等、言葉だけで似顔絵を作成できるように訓練しておくと良いと思います。
4、最後に
どうでしたか?
貴方が似顔絵捜査官になるイメージは出来ましたか?
最後に似顔絵捜査官になる方法を簡潔に書いて終わりにしますね。
① 警察官になる
② 似顔絵専科を受ける
③ 似顔絵検定試験を受ける
です。
警察捜査の似顔絵は絵が上手、下手ではなく、特徴を掴めるかどうかです。
そのため、絵が下手でも、絵が好きな人は是非チャレンジしてみて下さい。
私は絵を書くこと自体が嫌いなので、チャレンジすらしませんでしたが。
【記事の紹介・拡散について】
友人やネットの掲示板等に記事を紹介してくれる方がいらっしゃるようです。
本記事は無断でも紹介可な記事です。
読者登録をしていただくと更新記事等が読みやすいと思いますので、是非ご検討下さい。
これからも宜しくお願いします。