正義の定義とは？ 警察官は正義の味方です。
１、正義とは？
辞書的な意味では
【人としての正しい道理・行い】
のようです。
では、人としての正しい道理とは何でしょうか？
それはそこに住まう人達の多くが
「正しい」
と思うことだと思います。
実はそのような多くの国民が
「正しい」
と考え、従うモノは日本に存在します。
２、法は正義
国民の総意が結集した、全国民が従う日本人の正義とは、
【法】
です。
これを聞いて違和感を持つ人もいると思います。
「何で国会議員の偉い一部の連中が勝手に決めた法に従わなきゃいけないんだよ。それのどこが正義だ？」
と。
その答えは法哲学にあります。
凄くザックリと簡単に言うと、
「国民総出の選挙によって選出された人達の集まりが国会議員。そして法はその国民の代表が決めたことなんだから、国民の総意に近い」
と言うことです。
だから
「選挙に行こう」
とか、
「人気ではなく、キチンと自分の意思・判断で投票しよう」
と言われるんですね。
そのため、選挙に行かないとか、人気で投票しているとか、そんな人達が法へ文句を言っている姿はかなり滑稽なわけですね。
自分でその部分を放棄しているくせに、文句だけは言うと言うことですからね。
もっとも、現行の選挙では１票の価値に違いが出るため違憲判決も出ており、他にも現行法だけでは解決できない問題も沢山あります。
だから、法とはまだまだ未熟で、成長途中にあるモノとされています。
現行法で解決できない法問題に興味があればこちらをどうぞ。
クイズ形式なので、是非チャレンジしてみて下さい。
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３、【警察は正義】とする根拠
ここまでの考えを根拠にすると警察は正義です。
何故なら、警察とは法律に従って行動する行政の執行機関だからです。
正義（＝法）に従い、正義（＝法）を執行する機関の一つが警察です。
だから警察は正義と言えるんですね。
正義とは、人（国民）の総意による正しいことを指します。
国民の総意は選挙に集約されます。
選挙で選出された代表者が法を決めます。
法は国民の総意による、社会形成のための正しい決めごとです。
つまり法は正義です。
警察が正義の味方だと言える根拠は、法が正義だからです。
これが警察は正義だとする根拠になります。
このような部分、法学について興味を持った貴方はこちらも併せてお読み下さい。
４、警察正義・悪議論の間違い
先ほどまでの内容が警察は正義であると考える根拠です。
しかし、ネットや世間で度々論議されている
「警察は正義か悪か？」
に、このような根拠はないため平行線を保っています。
それは何故か？
それは、この議論で
「正義とは何か？」
の定義が何も定まっていないからです。
つまり
【正義は人それぞれの価値観・正義感によって違うモノ】
この状態のまま議論されているため、平行線なんです。
進撃の巨人、アルミンの言葉じゃないですが
「良い人とは、その人にとって都合が良い人のことを指す。」
この場合の正義も同じですね。
「正義とは、その人にとって正しいと思う行いを指す。」
つまり警察は正義か悪かの議論の場に出てきている正義とは、
【個人個人、時と場合、環境や情、議論時の機嫌や感情、経験、知人かどうか等によって大きく左右される、とても曖昧で危なっかしい概念のこと】
です。
こんなモノを根底に議論されているモノに何の意味がありますか？
根幹が定まっていないのですから、議論が進むはずありませんよね。
この議論で警察を見るなら、警察は正義でも、悪でもありません。
「警察とは、警察です。そう言う職業です。行政機関の一つです」
としか言えません。
５、最後に
この定義が貴方の正義感に合うかどうかは知りません。
貴方の持っている正義感はそもそも貴方個人の経験や理想像によって形作られている、貴方だけの正義感です。
国民の総意としての正義とは限りません。
しかし、貴方が警察官になって、貴方の理想とする警察官になるためには、貴方だけの正義感はとても重要です。
恐らく貴方の周りと言う狭い環境では、良い意味での
「警察官らしい警察官」
と言われることでしょう。
しかし、それが国民の総意に沿うとは限りません。
貴方だけの正義と、日本全体での正義とは違う部分があると言うことを認識する必要があると思います。
どちらの正義感も両方持ち合わせる必要があるのかもしれませんね。
最後に余談ですが、警察内部的には、
【警察官らしい警察官】
これは最大限の皮肉を込めた、最大限の侮辱の言葉です。
警察官を目指している貴方は頭の片隅に置いておいて損はないかと思います。
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