警察官の幽霊話。【深夜別棟の女性】
1、警察官と幽霊
幽霊がいる、いないの議論は一端なしにして、読み物として軽い気持ちでお読みください。
警察官の中にも
「幽霊を見た」
と言う体験談はあります。
幸か不幸か、私は一切見えない又は見えていても一切幽霊だと気付けない鈍感さを持っているらしく、他の警察官の体験談になります。
警察学校内にも多くの噂、見えると有名な心霊スポットがあるのですが、その話はまた別の機会に。
今回は警察学校を卒業した後の警察官が警察署内で体験したお話です。
2、警察署こそ心霊スポット!?
よくオカルト番組で
「この場所で亡くなった人の無念な思いが怨霊となって・・・」
みたいなことを言いますよね?
もしも、亡くなった遺体の無念な感情が怨霊となって視覚化されるのであれば、一番怨霊が集まっているのは警察署のはずです。
何故なら、事件性がある遺体は全て警察署に集まるからです。
心霊スポットと呼ばれる大量虐殺の事件現場等と言われる場所だって、警察署には到底敵いません。
そのような大量虐殺の遺体だって全て警察署に集められますし、搬送される体数の次元が違います。
3、知人警察官の体験談
当時私の同僚だった警察官の話です。
私達のいた警察署は、証拠品や過去の捜査書類の保管庫、装備品等の保管庫等のいわゆる倉庫は警察署の別棟にありました。
知人は当直をしながら、通報の入っていない合間に当直以外の、自身の受け持っている仕事をしていました。
その過程で過去の捜査資料の確認、場合によってはコピーが必要になり深夜その別棟にある書類保管庫へ向かいました。
この別棟ですが、書類保管庫は2階にあり、1階部分には事故車両を置いたり、検視室がありますので、必ず検視室の横を通らないと書類保管庫には行けません。
別棟の廊下ライトのスイッチは検視室横にある階段のところにあります。
知人はそこのスイッチを入れ、2階書類保管庫に行き、必要な書類を見つけました。
そして何事もなく用を済ませ、検視室横にあるスイッチを切り、立ち去ろうとしたところ、背後に人の気配が。
警察官の習性として、自分しかいないはずの場所で背後に人の気配がしたら目線だけではなく、必ず瞬時に体ごと振り返り戦えるように構えます。
襲撃されるリスクや不審者の侵入等を疑うためです。
その習性が仇となったようです。
そこには見覚えのない女性が立っていたそうです。
一目見て、
「明らかに生きてはいない」
と分かる状態だったそうです。
具体的に何を根拠にそのように思ったのかは
「具体的には説明が出来ないが、感覚がそう言っていた」
と言っていました。
警察官の習性のせいでガッツリと凝視してしまったんですね。
彼も原形を留めていないグチャグチャな遺体の検視等には慣れている人ですが、それでもその女性に対しては恐怖を覚えたそうです。
その後感覚がふぅ~っと抜ける感覚があり、その女性は気付くと消えていたそうです。
目の前で凝視していたハズですが、
【気付いたら】
なのだそうです。
時間にすればほんの数秒の出来事だそうです。
その場所は他の警察官も、
「検視室内には誰もいないはずなのに、線香火のような光が見えた」
「その場所を通ると一瞬目眩がする」
「階段の上から覗き込む人影を見た」
「2階に上がると、廊下の先にある証拠品保管庫前に人影が」
等々の目撃談が後を絶たない場所でした。
私も何度か深夜、その別棟に用事が有り行った経験はありますが、何故か私は何一つそれらのような経験をしませんでした。
4、最後に
今回のような個人個人が経験した不思議な現象。
このような話を聞くと必ずこのように言う人がいます。
「お化けが本当なら、警察とか消防とかが動くんじゃないの?」
と。
むしろ私もそのようなことを言っていた側です。
そのように考える貴方!
実は実際に、警察が組織として動いた不思議事案は存在するんです!
その内容に興味がある貴方はこちらの記事をお読みください。
これは私も従事した一人ですので実話、体験談です。
ちなみに、私は
「それ絶対に有り得ないから!絶対に人じゃないから」
と周囲に言われる存在に対して、知らない同僚の一人だと思って
「お疲れ様です」
と普通に挨拶をしていたことくらいなら何度かあります。
周囲がそのように騒いでも結局
「そんなものかなぁ?人でしょ」
で終わっちゃうんですけどね。
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