大地震時の警察の動きと、知っておくべき情報
- 1、大災害時の警察
- 2、全員出勤
- 3、大災害時の私服の警察官と、制服の警察官の違い
- 4、警察の笛
- 5、配給
- 6、警察には関係ないけれど、知っておくべきこと
- <使用方法>
- <注意点>
- 7、罹災(りさい)証明書
- 8、最後に
- 【記事の紹介・拡散について】
1、大災害時の警察
地震大国日本。
今回は、大きな地震の際に警察はどのような動きになるのかをご紹介します。
被災された人には、警察がやってくれることの把握になると思います。
警察官を目指している人には、覚悟になると思いますので、誰でも読んで下さい。
普段から
「警察使えねぇ」
「税金泥棒」
「馬鹿でもなれる。やれる仕事」
「自分達に甘い」
等と言っている人も、是非このタイミングだからこそ読んで欲しいと思います。
2、全員出勤
必ずしも正しいとまでは言い切りませんが、民間の企業や学校なら自宅待機が正しい選択の一つだと思います。
余震等によって更なる災害が予測されるからです。
しかし、警察官には自宅待機は許されません。
私が知っている県警の、約10年前当時の決まりだと、
【自分の家族の安否確認が取れ次第大至急出勤。所属まで出勤できない場合は最寄り警察組織の指揮下に入ること】
とされていました。
つまり、個の益(自分の家族)以上に、公益(仕事)を優先しろと言う命令です。
これは
「出来る限り」
のようなお願いではなく、【命令】です。
そして警察は上司や組織の命令に従う義務がありますので、破ることは許されません。
3、大災害時の私服の警察官と、制服の警察官の違い
大災害時には私服の警察官が多くなります。
その理由は
【制服姿だと仕事にならないから】
です。
情勢調査とか、特定の地域の救助等の特命を受けている警察官は私服で行動します。
制服では1歩歩くごとに市民から何十件も救助要請が直接入るので、特命をこなせなくなり、公益を害することになります。
そのため、一見警察官だと分からない服装で活動します。
もしも、貴方の知人に警察官がいたとしても、制服姿じゃない場合は個人的な救助要請はしないで下さい。
自分の家族を置き去りにしてでもやり遂げるべき、特命を受けている可能性があります。
制服姿とか、活動着等、明らかに警察官だとわかる格好の警察官は、何十件もの救助要請を受けることを前提にその格好でいる場合が多いので、救助要請して良いと思います。
4、警察の笛
普段
◎ 交通違反をした時
◎ 「面倒だなぁ」と感じる職務質問の時
◎ 交通安全運動の時大きな交差点に立っている警察官から
等で日常的に警察官の笛を聞いているかもしれません。
実は警察官の笛には、吹き方や間隔、回数等に決まりがあります。
そして、その違いには、全部違う意味が存在します。
警察官は普段ただ単に意味もなく、聞こえるように笛を吹いているわけではありません。
停止を求める時には、停止を求める時専用の吹き方があるんです。
様々な笛の吹き方も警察学校でミッチリと訓練を受けています。
そして、その笛の吹き方の中には
【緊急応援要請信号】
も存在します。
大災害時は無線も大混線で、いつもと同じようには使えない場合があります。
そんな時に緊急事態が発生した場合に使える手段は音です。
緊急事態ですから、直接応援要請に行く余裕はないかもしれません。
先ほども言ったように、制服姿だと、1歩歩くだけで市民に囲まれて何十件もの救助要請が入る状態ですしね。
そこで重要なのが笛による応援要請です。
そのため、もしも貴方の周囲で笛の音がしたら、静かにして下さい。
「何だ?何だ?警察がいるんじゃないか!」
等と騒がないで下さい。
緊急応援要請とは限りませんが、少なくとも、周囲に何かを伝えるために笛による手段を選択しなければならない状態にあると言うのは確実ですので。
5、配給
警察署にも大災害時のための食料の備蓄はあります。
そのため、食べる物がない場合、警察署等の公的機関へ行ってみるのも一つの選択肢です。
私が知っている警察署だとα米(お湯だけで食べられる米)がありました。
種類も豊富で、毎年防災訓練時に試食していました。
警察署によってはパン等もあるようです。
なお、福祉施設等に食糧を求める人がいますが、押し掛けないで下さい。
普段から
「災害時に近所の人は来て下さい!」
と広報していない場合は、ご利用者と職員用の備蓄しか準備していませんので。
6、警察には関係ないけれど、知っておくべきこと
大災害時はインターネットや電話が繋がらなくなると言われています。
しかし、昔から言われていることで、流石に対策されています。
それが
【00000JAPAN】
と言うワイファイ回線です。
大災害時用の公衆ワイファイ回線です。
そのため、無料でワイファイ回線が使用できるようになります。
ただし、使用できるようになる、明確な基準はありません。
実質的に、状況に応じて解放すると言う状態のようです。
使いたい人は一度確認してみて下さい。
<使用方法>
1、スマホのワイファイをオンにする。
2、幾つかあるワイファイの中から【00000JAPAN】を選択する
これだけです。
<注意点>
無料で公開されるのは、回線が混雑して繋がりにくくなることでの、大きな不具合や安否確認が行えない等の状況を解消するためです。
つまり、非常時だからということですね。
そのため、
「無料でラッキー!」
なんて気持ちでは利用しない方が良いと思います。
それは公益とか、他人が迷惑を被ると言う理由ではありません。
その理由は、セキュリティの甘さです。
パスワードのない、フリーのワイファイを使用していると、外部からの接続攻撃に弱いようです。
つまり、貴方のスマホの中身を抜き取られるリスクが高まると言うことのようですね。
(私はこの系統のことには詳しくないので、伝聞口調でスミマセン。)
7、罹災(りさい)証明書
もしも貴方の家が倒壊したり、壊れたりした場合は、公的機関から補償を受けられます。
その補償を受けるためには
【罹災(りさい)証明書】
が必要になります。
これは壊れた家屋の状況確認等も必要なので、早めにやるべき手続きです。
そのため、配給目当ての人と、罹災証明書目当ての人とで、役所には人が溢れかえります。
そんな時は、ネットから書類をダウンロードして印刷しましょう。
貴方の住んでいる市区町村、又は都道府県の役所のサイトからダウンロード可能です。
プリンターがない人はUSBにダウンロードしてコンビニで印刷しましょう。
8、最後に
大阪で被災された方は身の安全と精神的安定を優先して下さい。
暗くなった時は明かりを確保すると心が落ち着きを取り戻しやすくなります。
明かりは公的機関なら発電機があるので、停電中でも確保できます。
特に警察署は留置施設がある関係でかなり頑丈に作られていますので、余震等で不安が強い時は、オススメかもしれません。
(混雑は凄いと思いますが)
警察では皮肉になってしまいますが、
「大災害時は留置されている人が一番安全」
と言われるほどです。
あと、非常時には本来の危険度を認識できずに
「このくらい大丈夫だから、騒ぎ過ぎ」
のような思考になります。
このような思考になる現象を正常性バイアスと呼びます。
大災害時には問題視され、身を守る危機感が弱いため危険な状態とされます。
東日本大震災時も、津波が来ると言われていたのに、海の状態を見に行き亡くなられた方が多くいます。
「まぁ大丈夫だよ」
と避難が遅れて亡くなられた方が沢山います。
人は、精神的防衛機能としてそのような心理状態になるんです。
もしも、貴方や、貴方の周りの人が
「大したことないよ」
と考えるなら、それは正常な状態ではありません。
そのように考える精神状態だからこそ、危険で、異常な精神状態なんだと自覚して下さい。
私の記事が少しでも役に立ったと感じましたら、拡散を宜しくお願いします。
警察の私服、制服の違いだけでも認識して広めてもらえると警察も動きやすいと思います。
今も大差ないとは思いますが、私が現職だった時の昔の情報が含まれていますので、全部今もそうか保証はできません。
参考にして下さい。
【記事の紹介・拡散について】
友人やネットの掲示板等に記事を紹介してくれる方がいらっしゃるようです。
本記事は無断でも紹介可な記事です。
読者登録をしていただくと更新記事等が読みやすいと思いますので、是非ご検討下さい。
これからも宜しくお願いします。