元警察本部警察官が教えます!

元警察本部警察官の管理人が警察についてあれこれ書いています。他にも法律、裁判、福祉等についても少々!

トラブル解決の訓練。 まずは貴方の人間味、思考性を知る。

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はじめに

 本記事は誰でも気楽に読んでもらえる内容の記事となっています。

 

 しかし、本ブログは警察に関係することを主にしているブログですので、一応少し警察に絡めると、問題解決を考えるのは訓練になります。

 

 犯罪まで発展はしていないけれど、トラブルになっている現場。

 このような現場は数多く扱います。

 犯罪になっていないので、武力で無理矢理抑えつけ、解決することも当然できません。

 

 そんな時に重要になってくるのが、

「どのように解決するか?」

を鍛えておくことです。

 

 そのようなトラブルを解決する場合、警察官としての仕事中のことだけを意識するなら、警察官としての立場で考える必要があります。

 

 しかし、それでは現職の警察官しか適切に訓練出来ませんし、最初から警察官として考えると法律を意識します。

 それでは、感情的になってしまった場合の自身の思考の方向性が認識出来ません。

 

 そのため、まずは立場とか法律とか関係なく、

「自分ならどうするか?」

を考える方が意味があると思います。

 

「自分がトラブル解決に向けてどのように考え、どのような方法を取る人間なのか?」

 これを自身で理解した上で、立場を持った状態ではどうするかを考えた方が臨機応変に動けるようになると思います。

 

 そのための記事です。

 

 

1、知人女性がナンパされた時の体験

 以前知人女性がこのような体験をしたそうです。

 

 彼女は駅前で彼氏を待っていました。

 するとナンパをされました。

 

「面倒だなぁ」

と思っていると、彼氏が到着し、間に入ってくれました。

 

これで一安心と思いきや、彼女は彼氏から飛び出してきた言葉にイラつかされることになります。

 

 その言葉とは

「お兄さん達、別にいいけど、こいつにはナンパする価値なんてないよ。彼氏である俺が言うんだから間違いないって。」

 

 彼女は

「ナンパを諦めさせるためだとは理解するけど、何か納得できない」

ともやもやしたそうです。

 

 

2、貴方ならどうしますか?

 この話を聞いて、私は

「自分だったらどうするかな?」

と考えました。

 

 私はこのような話に限らず、話を聞くと「自分だったらどうするかな?」を考える癖があるんです。

 

 しかし、私だったら、を話す前に、貴方だったらどうしますか?

 せっかくですので、考えてみて下さい。

 

 男性なら彼氏として、女性なら彼氏としてでもいいですし、

「自分なら彼氏にこう言って助けて欲しい」

でも良いと思います。

 

 どうですか?

 それが一つ、今の貴方を表す思考の方向性なのかもしれません。

 

 

3、私ならこうする!

 では、もったいぶる必要もないので、私が考える方法を話して行きます。

 

 私の場合は、

【ナンパと言う行為をする男性に、ナンパの目的を思い出させて、その目的に向かう行為として、効率的な行動を促す】

 

 もっと、具体的に言います。

<ナンパの目的を指摘する>

 ナンパと言う行為とは恐らく、交際相手、又はその場限りの遊びの関係を持つために異性に声を掛ける行為かと思います。

 

 まずは、このことを相手に思い出させます。

 この部分を言葉にするなら、このような文言になるかと思います。

 

「私は彼氏なのですが、お兄さん達はナンパですか?

ナンパの目的って女性を捉まえることですよね?」

 

 

<非効率性を指摘する>

 私としては、自身の大切な彼女への興味を諦めてもらいたいわけです。

 すると、彼女にこだわることがいかにナンパの目的達成において非効率的な行為かを理解させます。

 これも言葉にすると、こうなるかと思います。

 

「それなら彼氏付きの、説得に時間がかかる一人の女性に多くの時間を掛けるよりもより、多くの女性に声を掛けた方が良くないですか?」

 

 

<諦めやすいように誘導する>

 恐らくナンパの目的を思い出し、効率性も理解させても諦めない可能性があります。

 それはナンパ男の男性としてのプライドのせいだと思います。

 

 そのため、その部分もキチンと理解しており、蔑むつもりもないと言う意思表示をします。

 むしろ、ナンパをしている人のための指摘なんだと言う立場を示します。

 

 これを私の感覚で言葉にするとこうなります。

 

「断られたことにプライド傷付けられたと感じ、一人に粘っていると最悪、誰も捉まらなくて、ナンパが失敗しますよ。」

「更に、断られることの方が多いナンパと言う行為。この行為にプライドが傷付く繊細な心の持ち主ならナンパと言う行動を選択するのは効率が悪いかもしれませんよ。」

 

 

<焦らせる>

 早くしないといけないと焦らせることで、思考感覚を麻痺させます。

 

 テレビのショップチャンネルのような番組で、

「放送終了後30分以内注文だけの特別な特典!ここ以外では手に入りません!急いで注文して下さい!」

と言うのと同じですね。

 

 これを私の感覚で言葉にするとこうなります。

 

「ほら、そうこうしている間にもドンドン女性が過ぎ去っていってますよ。

ナンパしようって行動に起こしているくらいですから、成功させたいんですよね?

それならこんなところで無駄話している場合じゃないんじゃないですか?」

 

 

4、相手を理解する癖がある

 このような対応や考え方が、良いか悪いかは知りません。

 ただ、

「自分なら」

で考えるとこんな感じになっちゃいます。

 

 ナンパが良い、悪いは別として、実際に何かしらの目的意識があるからナンパと言う行動をしているはずです。

 それを一端理解しようとする癖があるんですよね。

 

 相手を否定ではなく、理解なので、法的にどうとか、迷惑行為だとか、相手の悪い部分を指摘はしたくないわけです。

 

 しかし、その上で諦めてもらう方向へ考えます。

 更に言うと、いくら諦めさせるためとは言え、彼女を傷付けたくはないわけです。

 

 このように考えていくと、

「ナンパの目的と矛盾している、非効率的な行動をしていますよ!」

と指摘することをしてしまいますね。

 

 

5、最後に

 私のこの方法の場合

「他の女性に面倒を押しつける」

ということになりますので、私の方法が良いとは思いませんが、これが私の思考の方向性です。

 

 もちろん敵対的な態度で接したり、問答無用で殴るような人もいるかもしれません。

 それはそれで、貴方の思考を表していると思います。

 

 貴方の思考の方向性はどうでしたか?

 

 こんなことを考えたり、考えなかったりで過ぎていく今日この頃です。

 

 

 

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